#3 大阪府高校入試の合否の採点の仕方講座
こんにちは、現役中学生のHalf Timeです。
今回は、大阪府の公立高校一般入学者選抜の合否の決め方についてお話していきたいと思います。
合否に関係してくる3つのこと
大阪府の高校入試では、合否判定に関係してくる事柄が大きく分けて3つあります。
1つ目は「学力検査の評定」です。
これは、最も高校入試のイメージに近いと思われるテストのことで、毎年3月前半に行われることになっています。
この学力検査は、2015年度卒業生の高校入試から大きな変更が施されました。例えば、前期後期制から一回勝負の試験になったり、各高校がA問題、B問題、C問題から選べるようになり、C問題とかいうクッソ難しい問題が上位校で出題されるようになりました。
2つ目は「調査書の評定」です。
調査書の評定というのは、いわゆる「内申点」などと呼ばれるもののことです。
しかし、高校側がみるのは5段階の評価ではありません。もちろん、5段階の評定がメインとはなるのですが、クラブや委員会・生徒会、遅刻や欠席、掃除や授業の態度などの項目までしっかりとみられているのです。
3つ目は「自己申告書」です。
自己申告書というのも、2015年度卒業生の時から始まったもので、合格か不合格かギリギリだという人たちがこれによって合否を決められます。
自己申告書については次回の記事で話させてもらいます。
公立高校一般入試選抜の「総合得点」のつけられかた
学力検査の評定について
学力検査は、大阪府内一律で90点×5教科(国数英理社)の450点満点のテストで行われます。もちろん、A問題、B問題、C問題に関わらず450点満点のテストが行われます。
調査書の評定について
調査書は、1・2・3年生の学年末の各教科5段階の評定が反映され、これも合計450点満点の点数がつけられます。
しかし、1・2年生の評定と3年生の評定の重みが違っていて、
1年生:2年生:3年生=2:2:6
というようになります。
要するに、1・2年生の評定はそれぞれ90点満点でつけられ、3年生は270点満点で評定がつけられるということです。
倍率のタイプについて
まずは下の表を見てください。
大阪府の高校入試では、学力検査の評定と調査書の評定の間に「倍率」というものがあります。要するに、当日のテストの点数を重要視する高校や、中学校の評価を重要視する高校があるということです。
この倍率は、高校ごとに明確に決められています。
倍率には、5種類のタイプがあり、上位校になればなるほどタイプⅠを利用する傾向があります。また、下位の高校では、主にタイプⅢやⅣを利用し、たまにタイプⅤを利用するというような傾向にあります。
これらを含め、最終的に900点満点の総合得点がつけられるということです。
では、具体例を紹介していきましょう。
例①)勝山高校(倍率タイプⅢ)を受験したA君の場合
○A君の調査書の評定
・一年生の評定…20点
・二年生の評定…17点
・三年生の評定…23点
→20点×2+17点×2+23点×6=212点
○A君の学力検査の評定
・国語A問題…53点
・数学A問題…39点
・英語A問題…41点
・理科 …38点
・社会 …29点
→53点+39点+41点+38点+29点=200点
○A君の総合得点
・調査書の評定…212点
・学力検査の評定…200点
→212×1.0+200×1.0=412点
よって、A君の総合得点は900点中412点となる。
例②)北野高校(倍率タイプⅠ)を受験したB君の場合
○B君の調査書の評定
・一年生の評定…43点
・二年生の評定…42点
・三年生の評定…45点
→43点×2+42点×2+45点×6=440点
○B君の学力検査の評定
・国語C問題…68点
・数学C問題…65点
・英語C問題…70点
・理科 …86点
・社会 …81点
→69点+65点+70点+86点+81点=370点
○B君の総合得点
・調査書の評定…440点
・学力検査の評定…370点
→440点×0.6+370点×1.4=782点
よって、B君の総合得点は900点中782点となる。
最後に…
最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事で、高校入試の採点のされ方について理解することができたでしょうか?何か質問がある方は、このページのコメント欄、もしくは私のメールアドレスかTwitterまでお寄せください。
この次の記事では自己申告書について話していますので、よければ見に来てください。